ただのブログ

無職期間中のあれこれを書きます。

たまには真面目な話もするよ

 

2日前にベルリンを去りポーランドのKrakówという街に移動してきました。いまここ。

f:id:tadakyon:20170901025821p:plain

 

この旅行のテーマとして、真面目に近代〜現代の歴史を学ぶというのがあるんだけど(そう、食べて遊んでいるばかりじゃないの)、この1週間で2人の、歴史を伝えることに人生捧げてるガイドの人に出会うことができて本当にこの人達から話を聞けて良かったと思ってるところであります。

 

1人目はベルリンで参加したFree Walking Tourのガイドさん。イギリス人で、ドイツ史を専門に学びロンドンの学校で歴史を教えていたけど、ベルリンに移住し、現在は観光客を対象にガイドを通してベルリンとドイツの歴史を伝えている。

 

各街のWalking Tourに参加しすぎてエキスパートになりつつある私ですが、ガイドの人ってその街の歴史はもちろん話すんだけど、結構その街のレストラン、バー情報だったり観光客が望んでいそうなことを織り交ぜて話す人が多いなか、彼はベルリンの歴史のみとても分かりやすく説明してくれた。ナチス・ドイツ、冷戦、東西分裂、ベルリンの壁崩壊。ワードを並べるだけでベルリンという街の特異さが際立つんだけど、じゃあ例えばベルリンの壁って一体何だったのって、教科書に出て来る説明じゃ絶対足りていなくて、日本人のほとんどが理解していないと思う。少なくとも私はきちんと理解していなかった。

 

2人目はアウシュヴィッツ強制収容所で唯一の日本人ガイドである中谷さん。このアウシュヴィッツ強制収容所の日本語でのガイドは中谷さんに直接e-mailして予約する必要があるけど、もしも将来行くことがあるのであれば中谷さんにガイドしてもらうことを強くお勧めします。連絡先はネットで検索すれば出てきます。

 

二人とも共通して、繰り返してはいけない歴史を繰り返さないために、その場所で起こったことを正しく伝えるということに情熱を捧げられていました。私もある程度は事前に知識を仕込んでいたから、全く初めて聞く話というのはそれほど多くはなかったけれど、真剣に何かを伝えようとしている人から話を聞くというのは、同じ内容だとしても聞き手にとって感じ方が変わるし、実際に出来事が起こった場所を歩きながら見ながら話を聞くというのは当たり前だけど教科書とは全くの別物でした。(というか世界史の教科書の現代史ってほんとに短いよね。)

 

そんななか数日前に日本の馬鹿な大臣が信じられない発言をしたようで、ニュースを読み唖然。こんな人が政治家できちゃう国って、、、。

 

とまあ真面目な話をしたけれども、ベルリンはほんとに楽しかったなー!特異な歴史が作り上げたユニークな街。1週間いたけど昼も夜も見所が多くて飽きなかったし、治安も良く珍しく住みたいと思える街でした。

 

f:id:tadakyon:20170901051707j:image